社会科学
配分の科学としての経済学 経済とは何か。しばしば問われるこの疑問は、回答者の興味関心によって定義の仕方が異なってくるが、今回はこのように定義してみる。経済とは、人が様々な物的資源や生産設備、労働力を投入して財を生産し、生産された財がそれぞれ…
経済学でやることとは、経済現象の説明であり、これがすなわち経済分析である。分析というのは、数理モデルを使わずには行えないわけであり、経済学についての本をめくれば、何度も数式やグラフによる解説が出てくる。 さて、本ブログで度々嘆いているが、こ…
ご無沙汰でございます。留学前の準備やテストなどに追われ、あと書くネタと気力が無くなっていたので久々の更新となってしまったが、今後もなるべく書き続けていこうと思う。 さて、前にも本ブログで紹介したこの本を最近また読み返してみた。その中で考えた…
出典(京エコロジーセンターホームページより) http://www.miyako-eco.jp/highmoon 経済学は役に立たないとよく言われる。経済学という字面だけを見ると、経済を学ぶのだろうというのは分かるが、結局学んでどう役に立つのかは分からない。経済学というのは…
最近色々あり、自分は何を勉強すべきかとか、専攻として学んだ知識をどう活かせるかといったことについてあれこれ見直すようになった。そういったことを考えていく中で、勉強という行為についてある程度まとまった考えが整理できたので、今回はそれを書き記…
大学入学以来の疑問 理学的問いと工学的問い 現在の教育の問題点 教育に必要なもの 結論、まとめ 大学入学以来の疑問 大学に入学して経済学の勉強を始めてからというもの、ずっと抱き続けてきた疑問がある。それは、「経済学って役に立つのか?」ということ…
経済学というものについていくつか記事を書いてきたが、一口に経済学といってもその分野、内容は多種多様である。経済学という名前を冠している以上、何かしらの形で経済、つまり財、サービスの生産、ならびに交換といった行動について分析するものなのだが…
経済学は役に立たないといわれる。これは経済学に限らず文系学問全般がさらされる批判である。前に文学が何の役に立つのかについての阪大学長の考えが話題になった。 headlines.yahoo.co.jp この手の文系学問批判は長らく続いており、何回かこのブログでも取…
実家で家族と暮らす時、シェアハウスに住む時、決まって問題となるのが掃除や皿洗いといった家事分担の問題だ。掃除をやらないと住居は汚れていき、住んでいる皆が不効用を被る。しかし、できれば皆掃除をしたくない。まず面倒だし、それにやればやるほど良…
大学で経済学をやってきて思うが、経済学は面白い。しかし残念なことに、経済学の授業は大抵つまらない。授業がつまらないから経済学はつまらないだろうと考え、なかなか興味が持てない。 人が初めて経済学に触れるのは中学の公民だろう。そして高校では現社…
経済学とは、財、サービスがどのように、どれくらい取引されるのかについて考える学問である。そういった取引の場を市場という。この市場というものはスーパーマーケットのように具体的な場所である必要は必ずしもなく、ネットオークションのような形もとり…
このブログでも前回取り上げたが、文系学問不要論はいたるところで起きる。人々の生活を便利にする物理学や情報科学、人々の命を救う薬学、生物学、化学、医学などとは違い、文系学問には実利がない。といった具合に。 確かに、政治学を学んで政治家として大…
「ネットを利用するにあたり、情報を正しく判断する能力が必要だ」と学校でも、各種メディアでも言われる。手軽に利用できるネットには正しい情報と同じくらいデマがいっぱいだ。「火傷は温めたほうが良い」なんてニセ科学は横行しているし、生活に関わるこ…
経済学は、文系学問の中で、もっとも数学を用いる学問であるといえよう。経済学部は一応世界史、日本史などの履修が必要な文系学部であるが、数学2Bまでを入試科目に設定している大学も少なくない。大学での経済学講義では、入門レベルならまだしも、標準レ…
文系学問は常に役に立たないと言われている。文学なぞ社会に出て役に立つのか、政治家にならないのに政治学をやるのか、などなど。私の専攻は経済学であるが、これも文系学問の一つであり(の割には数学を多用する)、「抽象的すぎる」「非現実的だ」などの…