経済学は何をしているのか?
大学で経済学をやってきて思うが、経済学は面白い。しかし残念なことに、経済学の授業は大抵つまらない。授業がつまらないから経済学はつまらないだろうと考え、なかなか興味が持てない。
人が初めて経済学に触れるのは中学の公民だろう。そして高校では現社や政経の授業で経済学を学ぶ。そして、大学に進んだら経済学入門とかの名前を冠した授業が開かれている。
で、そこで何を学ぶかというと、経済学の代名詞とも言える需要、供給曲線である。曲線とか言いながら先生は直線を引き、その交差点で商品価格と取引量が決まるのだという。
でもこんな図を見せられても、実感が湧かない。世の中がこんな単純だとは思えないし、そもそもこれが分かったからなんだというのだ。実に経済学はつまらなさそうだ。
続きを読む評価経済は誰を幸せにするか?~資金需要とイノベーション~
評価経済は誰を幸せにするか?~どのように資金調達するか~
話し合いから物事を解決するには?~インセンティブ設計~
こんな記事を書いた。
話し合いだけでは物事は解決しない。対話の果たす機能とは問題の確認など情報を整理することである。相手の行動を変えたいなら、相手が何に基づいて行動するのかを知ることが不可欠であるし、それは説得なんかで変えられるものではない。それを可能にするのは、対話の中で明らかになったことを踏まえた解決策だ。
とはいえ、解決策を作れとは言われたって、何から始めればいいのかわからないし、あらゆる問題を一気に解決するような一般的かつ効果的な方法など多分ない。
それでも、解決策を考える足掛かりはある。それがインセンティブ設計というアイディアだ。
続きを読む